どうも、にっしー(@nissi_824)です。
ぼくはよくビジネス書籍や自己啓発系の書籍を読んでいます。
Kindle Unlimitedという月額制のサービスに入っており、気になるタイトルがあればすぐダウンロードして読むという感じです。
そんなぼくが本を早く読むためにしている手順を解説します。
- 文章を読み続けるのが苦手な人
- 普段本を読まない人
- 効率よく本を読んでいきたい人
そんな方には特に今回紹介する速読方法を知っていただきたいです。
- 文字を読むスピードの速さ
- 目の動きの速さ
これらを鍛える方法ではなく、
「誰でもできる速読方法」
になります。
実際ぼくも社会人になるまでほとんど読書はしてきませんでした。

マンガや雑誌は好きだけど文字はあまり・・・
ですが、それでも慣れてくると1冊をサクッと読めるようになるので、おすすめです。
「1ページから320ページまで全部読まなきゃ」
と思って読んでいたけど、途中で本を読み切ることをあきらめてしまった。。。
そんな方が一冊を読み切るのにもおすすめの読書方法となります。
ただし、小説などのストーリー性のある本には不向きな方法となります。
なぜなら全体をまずある程度把握してから、本を読み進めるという手法だからです。

犯人がわかっているミステリーなんて読んでも面白くないですよね。
ビジネス書籍などの論文調の本でご活用ください。
大前提 文章構成は「主張したいこと→具体例などの裏付け」の繰り返しである
ビジネス書籍では、
「本を書いた人が伝えたい主張」
のあとに、
「裏付けとなる具体例や公的なデータ、統計など」
で主張に信頼性をもたせる書き方がよくされます。

主張→根拠・裏付けの順!
例を二つあげます。
「東京都は社会インフラの充実度を考慮すると、むしろ定年後の移住先として合理的である」
↓↓↓
根拠
「インフラのバリアフリー化を行う予算も地方に比べて潤沢にあり、福祉サービスも充実している」
「投資信託ではS&P500指数の変動率に一致させることを目的としたインデックスファンドがベストな選択である」
↓↓↓
データによる裏付け
「過去30年間での成績は平均年9.8%であり、リーマンショックの下落を含めてもハイリターンだ」
上記のような流れですね。(例文の内容は理解できなくて問題ありません)
ここで読む人が重要としているのは、具体例ではなく主張ですよね。
年9.8%なのか、あるいは9.9%なのかということは重要でないということです。
本の趣旨を理解するためには、具体例を読み飛ばしてもさほど影響がないことがわかります。
もちろん本を書いた人の主張が信じられない場合に、根拠を読んで理解することもかまいません。
ですが速読のためには、
「飛ばして構わない部分を積極的に飛ばす読書術」
が重要です。
今回は、「メタ思考トレーニング」という本を例に説明していきます。
ちなみにこの本はメタ思考方法が実践的に書いてある良書ですので、ぜひ読んでみてください。
ぼくのお気に入りの一冊です。
メタ思考とは一言で言うと、物事を俯瞰して見る思考法のことで、ビジネスパーソンが問題解決するために役立つ思考法です。
冒頭の筆者のメッセージを読み込む
まずは目次前の前書きを読みます。
前書きは全文丁寧に読むことをおすすめします。
なぜなら本を書いた人にとっても、前書きは力の入っている箇所だからです。
考えて頂きたいのですが、本屋で書籍を購入するときにあなたはどのような行動をとりますか?
どんな本か冒頭だけでもチェックしますよね?
つまり前書きは売り上げにも直結する重要な部分なのです。
そして
「筆者の思いや伝えたい主張が簡潔に合理的にまとめられている本の核」
とも言えます。
前書きは本編でないため読み飛ばす人も多いかと思います。

もったいない!
前書きをしっかり読み込むことで、本の全体図や主旨をおおよそ理解するのに役立てましよう。
「メタ思考トレーニング」では以下のように記述があります。大事なところを抜粋しました。
本書のテーマは「メタ思考」です。メタという言葉はあまり馴染みのない言葉かもしれません。文字通りの意味は、あるものを一つ上の視点から客観的に見てみるということです。
〜〜中略〜〜
ではなぜ「一つ上のレベルから考える」というメタ思考が必要なのでしょうか?それには大きく三つの意味があります。
一つ目は、私たちが成長するための「気づき」を得られることです。
〜〜中略〜〜
続いて二つ目は、「思い込みや思考の癖から脱する」ことにあります。
〜〜中略〜〜
最後の三つ目は、上記二つで得られた気づきや発想の広がりを基にした創造的な発想ができる、ということです。
〜〜中略〜〜
思い込みや視野の狭さから脱して、意味のない常識や慣習、前例にとらわれることなく、自由に、あるべき姿や理想の社会を実現するための方策を考えたい人に本書をおくります。
前書きにはメタ思考の必要性につて簡潔にまとめられています。
もしこの時点で魅力に感じない場合は、本を読まないという選択肢もあるかもしれません。
世に出回っているすべての本がすばらしいということはなく、取捨選択をして効率的に読むことも大切です。
目次からキーワードを理解し、全体の流れを把握する
前書きを読んだら次は目次を読みます。
目次で意識することは、以下になります。
- 繰り返し出てくるキーワード
- 疑問に思った箇所・知らない箇所
- 全体の流れです。
「メタ思考トレーニング」の目次は次のようになっています。
第一章ウォームアップ編
「自分勝手さ」を思い知ろう
「自己矛盾」を探してみよう
「無知の知」を実践しよう
メタのレベルで考えるとは?
メタ思考のための二つの方法
第一章は人の思考は狭い範囲でしかできてないことを知るフェーズだと推測できます。
そしてメタ思考のためには2つの方法があると書かれています。
第二章Why型思考のトレーニング
「なぜ?」だけが特別な理由
基本編
「上位目的」に上がるとは?
上位目的を考えることの二つの意味
「土俵を変える」とは?
Whyは二つの方向で「時間を超える」
Whyだけが「関係」を表す
Whyだけが「繰り返す」ことができる
両者の長所と短所実践編
そのままやらずに「押し返す」演習
「手段の目的化」の発見トレーニング
「土俵を変える」演習
「競合はどこか?」
Why型思考についてが第二章のようです。
とにかく「Why」がたくさん出ているので、ここでは「Why」の特性について理解できれば良さそうです。
第三章アナロジー思考のトレーニング
アナロジーとは?
アナロジーは「抽象化」+「具体化」
アナロジーの重要性
アナロジーの「弱点」
アナロジーに必要なのは「意訳力」
アナロジーと謎かけ
二通りのプロセス
特徴的な業態からのアナロジー
「関係性の類似」を探そう
「構造的類似」を探そう
身の回りの構造を抽象化するトレーニング①
身の回りの構造を抽象化するトレーニング②
「○○化」で借りてくる
さらに「◯◯化」してみる
折り曲げの法則パッケージツアーと自由旅行の違いからのアナロジー
生物から借りてくる
「順番」や「流れ」を借りてくる
「人は鏡」のアナロジー
「職業なぞかけ」でアナロジー思考を鍛える
アナロジー思考についてが第三章です。
アナロジー思考についてはここで理解できることがわかります。
ここで「Why」と「アナロジー」という2つの思考法が出てきたので、この本の趣旨が以下のようにわかります。
Whyは「なぜ?」でなんとなくわかりそうですが、アナロジーは難しいかもしれません。(類推という意味です)
しかしわからない場合はこの章を読んで理解すればいいだけです。
第四章ビジネスアナロジーのトレーニング
新聞と百科事典の共通点は?
コピー機とエレベーターの共通点は?
タクシーと土産物屋の共通点は?
リモコンとデジカメの共通点は?
「常識を打破する」ためのアナロジー
異業界をアナロジーで結びつける
「オンデマンドマッチング」の次の可能性は?
「一品予約化」の次の可能性は?
「小分け化」の次の可能性は?
リアルタイムの価格設定
リープフロッグ型発展のアナロジー
リアルタイムの稼働率
レーティングとリコメンデーション
メタ思考を鍛えるためにおわりに
アナロジーの概念を具体的に説明する章のようです。
やはりアナロジーの方がわかりにくい概念なのでたくさんのページを使って説明しています。
長くなったので目次から読み取ったことをまとめます。
・メタ思考をするためには以下の2つの思考法がたいせつ。
①Why型の思考
②アナロジー思考
・よって、それぞれの思考がどんなものか理解する方針で読み進める。
・実践のトレーニング部分は全体を把握してから内容理解の補助に使えそう。(一回目で全部じっくり解かなくてもOK)
ぼくが実際に読んだときに目次で読み取ったことです。
次から本文に行きます。
主張を読み取っていく
実際に本文を読んでいきます。
ですが筆者の主張以外はどんどん飛ばしていきます。
なので具体例や検証に多くの文字数を割いている本の場合は、本当に早く読み終わってしまいます。
例えば、本の第三章が第二章の具体例や検証となっており、述べている結論が第二章の主張の言いかえでしかないパターンです。
↓↓↓
第三章:第二章についての具体例や検証
この場合は第三章丸々飛ばしても書籍の内容理解にさほど影響しない場合もあります。
またすでに知っている内容についても読み飛ばしてかまいません。
自己啓発系の本だと、内容が被ることはよくあることです。
本をたくさん読めば読むほど読書スピードがあがるのは、文字を読むスピードが速くなるだけでなく、知識が蓄積されて行って読む必要のある箇所が減っていくからです。
理解がイマイチな部分を読み取る
主張だけではイマイチ理解できない部分もあるでしょう。
その部分については具体例などを読み進めて内容を理解していきます。
「メタ思考トレーニング」の場合は、各章のあとに演習問題がついているので、それを解いてみるのもいいかもしれません。
ぼくが読んだときはアナロジー思考について馴染みがなかったので、第三章と第四章を重点的に読みました。
まとめ 書籍の全体の流れをまず理解すれば効率よく速読できる
最後に大まかな流れをまとめます。
②目次を読んで、本の構成やポイントを捉える
③本文の中のうち、主張を読み取る
④読み取った主張のうち、理解があまりできなかった部分の根拠部分を読む
上記の流れで読むことで、
- 本を速く読むことができる
- 読んでいる途中で、挫折しにくくなる
このような効果が実感してもらえるでしょう。
はじめのうちはスピードをあまり出せないかもしれません。
ですがこの手順で本を何冊か読んでいけば、コツをつかんでもらえるでしょう。

慣れが大切!
ぜひ速読方法を試してみてください。
それではまた!
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